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2023.07.10ページが新しくなりました!

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各分野で経験を積んだテキスト作成者が語る記事や、最新のDX動向を掴める記事などを取り揃えております。IT業界の方だけでなく、すべてのビジネスパーソンに読んで欲しい記事がここにあります。

【コラム】人事のためのHRテック「DXと人事DX③」

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各企業様のDX推進が本格化される中、人事部門、管理部門の皆様も、各業務
において、ペーパーレス、HRTech、RPA、AIなど、働き方改革やコロナ渦を背景に、
人事部門や管理部門のDXも活況になりつつあります。
今回は、業務改善におけるDXの進め方、そして、人事部門や管理部門での採用
DX
について、説明します。


(1)業務改善におけるDXの進め方
業務改善におけるDXは次のような流れで進めていきます。




 a.業務の洗い出し・業務フロー作成

関連業務全体を俯瞰するために、業務フロー(流れ図)を作成します。デジタル
化・システム化しない部分も含め、できるだけ多くの業務でフローを作成します。
ポイントは、業務に部門の記載、業務を時系列に列挙、デジタル化する上で、
業務改善する点などを記載すること
です。

b.課題の分析
業務改善は、様々な視点から問題を洗い出すことから始まり、可能な限り、
多くの問題を洗い出すことが重要です。ポイントは「顧客」「業務プロセス」「内部
関係者」「財務」「組織目標」「他社比較」の6つの視点から具体的に問題の洗い
出しを行うこと
です。

c.デジタル技術の活用検討・データ活用の設計

現状の業務及びその課題について整理できたら、デジタル技術の適用やシス
テム化対象の業務を決めていきます。ポイントは、「業務フローの中でデジタル
化・システム化する部分を切り分けていくこと」そして「イレギュラー業務をどこま
でデジタル化・システム化するか判断すること」
です。
また、ユーザーインタフェース(画面や帳票)、用語を整理・定義することで、
どのようなデータをシステムで扱うかを決めていきます。

d.デジタルツールの導入
デジタルツールを導入、または、新たにシステム開発する場合には、要件を要件
定義書にまとめたあと、実際に導入、開発を進めていきます。なお、要件定義書
には次のような内容を盛り込みます。

・解決すべきことは何か
・あるべき業務の流れを検討
・費用はどれくらい必要か
・システム導入が必要と判断した場合、
   業務要件、利便性、安全・信頼性、保守性、拡張性の5つの要件に
 留意・作成し、開発したい機能は、できるかぎり明確に記述

 
e.デジタル技術・データを活用した改善
デジタル化・システム化することで、業務の効率化ができるとともに、蓄積される
データも増えていくことになります。例えば、データを活用した改善では、以下
視点の分析により、改善策を提示できることになります。

・平均・標準偏差
・パレート図による分析
・相関係数、回帰分析
・AI(人工知能)による分析



(2)採用DX
DXの定義は、経済産業省「デジタルトランスフォーメーションを推進するための
ガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0」 (2018年)では、「企業がビジネス環境
の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して顧客や社会のニーズを基
に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに業務そのものや、組織、プ
ロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」としています。採
用領域で、採用DXを定義するとすれば「データやデジタル技術を活用して、採用プ
ロセスやフローを合理化し、自社に求める人材を継続して獲得できる」と言えます


採用DXを実現するためには、「採用CX(候補者体験:Candidate Experience)」と「EX
(従業員体験:Employee Experience)」の進化が重要であると言われてます。採用DX
では、この2つの体験を、デジタル技術やデータ分析等により進化させて、「候補者
から選ばれる企業・組織となること」そして「早期退職や内定後辞退を防止し、継続し
て人材に働きつづけてもらえること」を目指します。

a.採用CX
マーケティング領域では「顧客体験(CX:Customer Experience)」の重要性が広く
浸透してきましたが、人事領域で注目されているのが「候補者体験(CX:Candidate
Experience)」という考え方
です。採用CXとは、候補者が企業を認知してから選考
終了に至るまでの接点における体験価値のことを言います。

マーケティング領域で、顧客が商品やサービスを購入する前後のプロセスやそこで
経験する体験の価値向上が重要であるのと同様に、採用でも、ミートアップ、応募前
後のやりとりから選考、内定に至るまでのプロセスの一つひとつに価値を提供するこ
とで、採用力向上や自社のファン獲得に繋がるものと考えられています。
「(採用の合否に関わらず)この企業を受けてよかった」と感じてもらえるかが一つの
指標
になります。具体的な接点には、ミートアップ、SNS、求人票、採用・転職サイト、
採用担当・社員との接触・対応、オフィス見学・動画、面接、内定通知、条件提示など
があります。

b.EX(従業員体験)
EXとは、従業員が会社・組織の中で働くことを通じて得られる体験のことを言います。
働くことで得られるスキルや経験のみならず、非報酬面も含めて、組織内のさまざま
な要素から構成されており、内面的な感情経験も関係してくるのが特徴です。
報酬面だけでは図れない価値が他社との差別化となり、離職防止のカギとなります。

EXの主な領域は、「入社受け入れ時のオンボーディング」「従業員の自己開発・啓発
の支援」「柔軟かつ快適な労働環境」という3つに大別されます。例えば、オンボーデ
ィングは、新規採用または配置転換された従業員が職場に馴染み、力を発揮できる
ようになるまでの受入プロセスのことであり、EXのスタート地点です。
入社前に想像していた状況と入社後の実情に大きなギャップがあれば早期離職に
繋がるリスクが高まります。会社の印象は入社から数週間で決まるとも言われ、
受入プロセスでの体験をどのように設計するかがEXの要点となります。

他にも、異動時のオンボーディング、従業員のキャリア開発・リスキリング、人事評
価・報酬、組織文化、テレワーク、オフィス環境、ワークライフバランスの支援等が
あります。

採用DXでは、第一歩として、EX(従業員体験)の進化・改善にまで踏み込んで、
魅力的な組織をつくり、同時に、オンライン採用における最適なCX(候補者体験)
を設計することで、採用力向上を実現します。
単なるデジタルツールの導入にとどまるのではなく、EX(従業員体験)の領域でも、
デジタルツールを活用し、事業戦略に根差した採用戦略、そして、強い採用基盤を
作ることが、採用DXの考え方なのです。


(3)DX人材育成の関連ページのご紹介
これまで組織の課題解決に貢献してきた様々なプランを、研修を始め、コア・ソリュー
ションプラン、または、コンサルティング・サービス事例として一部ご紹介いたします。
「現状の教育を見直したい」「新たに人材育成を検討したい」際に、ぜひお役立てい
ただけますと幸いです。


(半日研修)DX推進研修~5ステップで今日から始める
https://www.insource.co.jp/bup/bup_digital_transformation.html
(半日研修)DX理解研修
https://www.insource.co.jp/bup/bup-dx-outline.html
人事DX研修・ソリューションサービス
https://www.insource.co.jp/kenshu/dx-human-resources.html


※本記事は2021年09月22日現在の情報です。
  

2023 AUTUMN

Vol.12 今日からはじめるDX

Vol.12は「中堅・成長企業でのDXの進め方」がテーマです。他社リソースを上手に活用するために身につけたい「要求定義と要件定義」を解説しました。 2人の「プロの目」によるDXの取組みへのヒントに加え、身近なアプリではじめるDXを活用事例とともに紹介します。DXお悩みQ&Aでは、中小・成長企業特有の事例を取り上げました。DXをはじめるなら「今」です。

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2023 SPRING

Vol.11 DX革命 第二章~着手から実践へ

vol.4の続刊であるVol.11は「DX革命の実践」がテーマです。 本誌の前半ではDXの課題を4段階に整理し、各段階の解決策である研修プランを掲載しています。 後半では弊社が研修を通じてDXを支援した、各企業様の事例と成果を紹介しています。自社のDX実践に際して、何がしかの気づきを得られる内容となっています。

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2020 WINTER

Vol.04 DX革命

Vol.04はDX推進のための効果的な手法がテーマです。DXは喫緊の経営課題である一方、IT人材不足や高いシステム導入コストにより実現が難しいと捉えられがちです。そこで本誌では、今いる人材で低コストに推進するDXについてご紹介しております。

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