2025年６月版ＤＸ研修
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ＤＸ推進を実行に移していくうえでは、職員のことだけでなく、住民の体験価値向上も視野に入れなければなりません。そのためには、組織としてのパーパスを明確に持ち、住民に何が提供できるかを考えて実現につなげていくことが重要です。講義とワークを通して、デジタル技術を用いたＤＸ推進のきっかけをつかみ、行政の実務に活かしていただけるように本研修を企画しました。

アジャイル型の開発では少人数のチーム編成がポイントであり、自チームだけでなく他チームとの連携など、リーダーやプロジェクトマネージャーとして気にすべきことが多岐に渡ります。予定通りに開発を進めていく難しさがあるなかで、チーム運営の鍵を握るのは、メンバー構成や変化に応じたタスク管理です。さまざまな価値観やスキルを持つメンバーをうまくまとめ、個々の力を引き出して開発を進めていくための研修として、企画しました。

業界・業種によっては、デジタルマーケティングが定着したことで、商品・サービスの売り方や魅力を伝える相手が変化しています。本プログラムは、エンドユーザーと接点を持つ機会が増えたことで出てきたお悩みを伺い、開発しました。ワークショップでディスカッションしながら考え方や視野を広げ、顧客の課題解決に向けた道筋を立てられるようになっていただきたいと考えます。

デジタル化や効率化が必要とわかっていても組織の変革は難しく、長い歴史を持つ伝統企業であればなお、これまでの慣習を変えることに抵抗感が生じやすいといえます。本研修では、これまで当たり前だと感じていたことも再考し、変革を行うためのヒントを得て実業務に反映できるように企画しました。大事にしてきた伝統を保持しつつも、改めて現状を見つめてさまざまな問題点を洗い出し、解決への道筋を立てられるようになっていただきたいと考えます。

ＤＸ推進を企画するといっても、検討すべき対象の範囲が広く、必要なスキルの習得と計画の策定はなかなか難しいものです。今回はそのような課題を解決するとともに、ＤＸに必要とされるスキルの全体像をつかめるように研修プログラムを構成しました。総合演習では、他の受講者の意見を聞きながら視野を広げることができるため、現場での実践に役立てていただきたいと考えます。

データを活かした業務改善、ＤＸ推進に取り組むためには、その目的を明確にしたうえで必要なデータを選択し、適切に収集することが必要です。本研修はデータサイエンスの最初のステップとして、それらの要素を網羅したカリキュラムとして開発しました。データの規模や更新頻度など、収集した情報を扱う際の注意点まで幅広く取り上げます。

自治体ＤＸは単なるデジタル化ではなく、組織や業務のあり方そのものを見直す取り組みです。本研修は、部下や組織をどのように導き動かしていくかを考えることで、管理職自身が変革の推進者としての一歩を踏み出すきっかけとすることをねらいとしています。