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2023.07.10ページが新しくなりました!

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DXコラムは、DX/ITに関する情報をあらゆる切り口から詳しくご説明したオウンドメディア「DXpediaⓇ(DXコラム後継)」としてリニューアルいたしました。

各分野で経験を積んだテキスト作成者が語る記事や、最新のDX動向を掴める記事などを取り揃えております。IT業界の方だけでなく、すべてのビジネスパーソンに読んで欲しい記事がここにあります。

【コラム】「遠方のパートナーさんとキャリア形成」~元部門長の回顧録

本稿は、私が大手システムベンダーの部門長として、お客さまと正面から
向き合いながら得られた「部門長として必要な姿勢」をいくつかご紹介
してまいります。(記:(慎))



私が担当していたプロジェクトの1つに、大規模基幹系システムの開発・保守業務が
ありました。対応メンバーは100人を超えており、そこに参画しているパートナーさん
の一部には、遠方から長期滞在などで来ている方もいました。
そうすると、その長期滞在が数年にも渡ってしまう場合には、メンバーの入れ替わり
も検討せざるを得ません。しかし当方としては、長年の経験もあることより、継続して
ほしいとの気持ちは拭えないものでした。

そのような状況で、あるパートナーさんの中堅メンバーが、どうしても遠方の拠点に
戻らざるを得ない状況に陥りました。しかし、かなりの中核メンバーでもあったこと、
目の前に大きい開発案件が迫っていたことより、今、プロジェクトから離脱されてしま
うとリスクがかなり増えてしまうことも見えていました。

そこで、いろいろと相談・画策したのですが、「パートナーの拠点勤務(遠方)であれ
ば、このプロジェクトを継続することは可能」というところまで議論を進めることが出来
ました。となるとやることはひとつです。上記拠点に当方プロジェクト専用ルームを
作成し、ネットワークも専用線で引いての対応を行うということになります。

この案が出来れば、下記のような双方win-winのメリットが出てくるわけです。

当方にとっては長期滞在費などの経費削減に繋がる
パートナーにとっては、遠方という理由でアサインできなかったメンバーをアサ
 インすることができ、その地方にあるパートナーの優秀なメンバーも集めること
 ができる


ここで、さらに画策を考えたのは、「本案を当該パートナーメンバーの発案として、
パートナー社内の稟議を通して貰う」という点でした。当然、当方も精一杯のプッシュ
を行います。例えばネットワーク敷設費なども当方が一部負担する等、いろいろな
便宜を図りました。

この結果、当方でもプロジェクト費用投資としての承認も得られ、かつパートナー社
内でも稟議が通りました。その上、当該パートナーメンバーが、本プロジェクト対応
メンバーのプロジェクトリーダーとして抜擢され、非常に高い評価を得られたのです
が、これは当方としても、ある意味、望外の喜びでありました。
実は、このプロジェクトでは参画メンバーには苦労を掛けることも多く、ようやくひとつ
お返しが出来たととても嬉しかった覚えがあります。また、改めて長期プロジェクトの
場合、参画メンバーのキャリア形成にも寄与していかないといけないなと部門長と
して痛感させられたのでした。


【参考】IDA社では本稿に関連した下記研修をご用意しております。
・(ITエンジニア向け)プロジェクトマネジメント入門研修
https://www.insource.co.jp/bup/bup_it_project_management_intro.html
・IT・システム部門のための属人化防止研修
~標準化のためのナレッジマネジメント
https://www.insource.co.jp/bup/bup_zokujinka_boushi.html
・ITエンジニア向けホスピタリティマインド醸成研修
https://www.insource.co.jp/bup/bup_engineer_hospitality.html


※本記事は2021年10月06日現在の情報です。
  

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Vol.12 今日からはじめるDX

Vol.12は「中堅・成長企業でのDXの進め方」がテーマです。他社リソースを上手に活用するために身につけたい「要求定義と要件定義」を解説しました。 2人の「プロの目」によるDXの取組みへのヒントに加え、身近なアプリではじめるDXを活用事例とともに紹介します。DXお悩みQ&Aでは、中小・成長企業特有の事例を取り上げました。DXをはじめるなら「今」です。

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2023 SPRING

Vol.11 DX革命 第二章~着手から実践へ

vol.4の続刊であるVol.11は「DX革命の実践」がテーマです。 本誌の前半ではDXの課題を4段階に整理し、各段階の解決策である研修プランを掲載しています。 後半では弊社が研修を通じてDXを支援した、各企業様の事例と成果を紹介しています。自社のDX実践に際して、何がしかの気づきを得られる内容となっています。

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2020 WINTER

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Vol.04はDX推進のための効果的な手法がテーマです。DXは喫緊の経営課題である一方、IT人材不足や高いシステム導入コストにより実現が難しいと捉えられがちです。そこで本誌では、今いる人材で低コストに推進するDXについてご紹介しております。

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