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2023.07.10ページが新しくなりました!

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【コラム】データサイエンティストの心得その13「統計学で分かったレジリエンスが向上する休暇の過ごし方」

本コラムは、「データサイエンティストの心得シリーズ」として、
世界各国の様々な研究データの紹介やデータ活用について語ります。
データサイエンティストのこぼれ話としてお楽しみいただければ幸いです。


7月も中旬になり、学校では夏休みに入る時期ですね。
夏休みと言えば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

私は子どもの頃、毎日、継続的に取り組むことを苦手としていたので、
宿題の日記が鬼門中の鬼門で、それが思い浮かびます。

しかし、日記はレジリエンスを高めてストレスに強くなるための方法として
注目を集めており、様々な実証研究が行われています。

スタンフォード大学の研究に、学生たちの長期休暇中に日記を課し、
ストレスや意欲との関連を分析したものがあります。

学生たちは、長期休暇が始まる前に2つのグループに分けられました。
A:良い出来事を日記に書く
B:自分の価値観を意識して、何をしたか日記に書く

この2つのグループでは、自分の価値観を意識して日記を書いたBの方が、
より健康的でストレスに強いということが明らかになりました。
また、長期休暇が終わった後も、意欲的に学生生活を送る傾向もあったようです。

心理学は近年、ポジティブ、楽天的な性格の素晴らしさがよく主張されます。
しかし、この日記の研究においては、ポジティブな日記を書くよりも、
自分の価値観をベースにした日記を書く方がレジリエンスを高めて、
ストレスに強くなり、意欲的になっていました。

例えば、「資格試験のために1日中勉強した」という事実があったとしましょう。
そんな時に、「将来、自分がより大きな仕事をするという価値観のために必要」と
価値観と結びつけることができたなら、辛い出来事も前向きにとらえられます。

ポジティブなことを日記に書くのも良いですが、ネガティブなことも含めて、
それを自分の価値観に照らし合わせて振り返る大切さを実証した研究でした。

皆さんは、この研究を見てどう思いましたでしょうか?
お子さんがいらっしゃって、夏休みの宿題に日記がある方、
毎日、日記を書くことを習慣にしている方、
これから休暇を取る方といろいろな人に示唆に富む研究をご紹介しました。

統計学では、2つの日記の書き方のように条件を設定して、
どちらの方がより効果が高いかを科学的に検証することができます。
2つの施策、どちらがより効果が高いかが統計学的に分かれば、
科学的かつ効率的なビジネスの改善に役立ちます!

このコラムが統計学に興味を持つきっかけになれば、幸いです。


※本記事は2022年07月20日現在の情報です。
  

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Vol.12は「中堅・成長企業でのDXの進め方」がテーマです。他社リソースを上手に活用するために身につけたい「要求定義と要件定義」を解説しました。 2人の「プロの目」によるDXの取組みへのヒントに加え、身近なアプリではじめるDXを活用事例とともに紹介します。DXお悩みQ&Aでは、中小・成長企業特有の事例を取り上げました。DXをはじめるなら「今」です。

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vol.4の続刊であるVol.11は「DX革命の実践」がテーマです。 本誌の前半ではDXの課題を4段階に整理し、各段階の解決策である研修プランを掲載しています。 後半では弊社が研修を通じてDXを支援した、各企業様の事例と成果を紹介しています。自社のDX実践に際して、何がしかの気づきを得られる内容となっています。

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Vol.04はDX推進のための効果的な手法がテーマです。DXは喫緊の経営課題である一方、IT人材不足や高いシステム導入コストにより実現が難しいと捉えられがちです。そこで本誌では、今いる人材で低コストに推進するDXについてご紹介しております。

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