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2023.03.29

2023.11.16

忙しいエンジニアを助けるタイムマネジメント術

※この記事内容は

文字で構成されています。
忙しいエンジニアを助けるタイムマネジメント術

不具合が見つかった、急な仕様変更を依頼された...。 突発的に作業が発生することが多いにも関わらず、 待ってはくれない納期という大きな壁。

さらに、エンジニアは知識やスキル、経験を求められる傾向にあるため、 ベテランエンジニアほど引っ張りだこで、 複数の難しい仕事を並行して行うこともあります。

対して新人エンジニアも、 日々新しい技術やツールが入ってくる目まぐるしい環境にあります。 エンジニアワークの基盤となる基礎知識やスキルを 限られた時間のなかで着実に身につけていく必要があります。

つまり、エンジニアには常に時間がありません。 ただ時間に追われるだけのエンジニアにならないためには、 "タイムマネジメント"が非常に大きなカギになります。 ただし、1日の時間と納期は伸ばすことができません。 マネジメントすべきなのは時間そのものではなく、仕事と行動なのです。

限られた時間と迫りくる納期のなかで、 今より30分、時間のゆとりが生まれるワークハック術を5つご紹介します。

ワークハック①
「正しくサバを読む」

エンジニアにとって重要な仕事術の1つに、サバを読むことがあります。

システム工数を見積もる際に、大風呂敷を広げて後から痛い目を見ることもしばしばあります。特に、大規模なプロジェクトでは要件が後々膨らむことも珍しくなく、顧客からの「この際だから」が積み重なりその要求に対応せざるを得ない、 自転車操業状態が始まります。

いきなり基本設計を見積もっていませんか?
すべての土台となる要件定義の工数をしっかり入れ、さらにプロジェクトの管理工数や本番環境への移行工数なども忘れずに。

正しくいい加減に工数を数える。プロジェクトが大きければ大きいほど、このサバ読みが重要になるのです。

ワークハック②
「頭を使う仕事は午前中、手足を使う仕事は午後」

エンジニアに限らず、すべての仕事には、大きく分けて考える仕事とこなす仕事があります。

さらに考える仕事のなかでも"考える時間"と"手を動かす時間"に細分化することができ、このうち前者は「集中する」ことにより短時間で高い成果を実現できます。
考える仕事が完了すれば、後は手足を動かせばいいだけ。
この作業面は別の時間帯にまとめたり、他の人に託したりすることが可能です。

一方で、こなす仕事は、準備をまとめて行い、 あとは連続して作業を行うことで作業効率を高めることができます。
特に単純作業は、連続して行ううちに慣れていくため、 自ずと作業効率が上がっていき結果的に時間のゆとりを生み出します。

以上を踏まえて、エンジニアの1日の過ごし方の例をお伝えします。

時間 項目
朝一番 ・当日のタスク確認
・メール処理
午前中 ・考える仕事に集中(課題解決方法検討、アイデア出し)
・打ち合わせの実施(指示や共有は事前に済ませておく)
午後 ・昼食休憩
・実作業の実施(プログラミング、テスト実施)
夕方 ・翌日のタスク洗い出し
・残務処理

ワークハック③
「要件定義に時間をかける」

1つのプロジェクトを完了するまでにはいくつかのフローにて進めることになります。
途中で失敗に気づいて、フローの下流で軌道修正を図ろうとしても、結局もういちど上流に戻ることになります
この時点でタイムマネジメントは崩れていきます。

要件定義を行うには、プロジェクト全体の「P~QCDR」ことを固めておく必要があります。
予めある程度の時間をかけ、正しい要件定義を行うことが最も効率的な時間管理といえます。

  • P(Plan)-仕事の目的を明確にする
  • Q(Quality)-仕事の質を明確にする
  • C(Cost)-作業の所要時間を把握しておく
  • D(Delivery)-納期を把握しておく
  • R(Risk)-リスクを洗い出しておく
  • ワークハック④
    「明日の解決より、今日できることをひとつ」

    システムトラブルが発生した際のタイムマネジメントは、緊急性があるため普段よりも一層シビアなものになります。

    特にシステム障害は一般的に1日を超えると前日処理が追いつかなくなり、放置していると重障害へと発展する危険さえあります。

    障害すべてを一気に解決してしまおうと思わないようにしましょう。「前日オフラインジョブの処理」「障害ディスク設置」など、解決可能な目標を1~2つ具体的に決め、障害の原因となる一部分だけでも確実に対処することが早期解決の近道になります。

    ワークハック⑤
    「休息がいちばんのタイムマネジメント」

    エンジニアなどのクリエイティブワークは、忙しい反面、調子が出ると長時間休憩なしで作業ができてしまう時もあります。

    ただし、ワークライフバランスという言葉があるように、仕事でエネルギーを消費する分、充電をしなければ徐々にバランスは崩れていきます。
    仕事ができるのに自分の時間を捻出するのが下手なエンジニアはたくさんいます。
    忙しいときこそ、きちんと充電をして明日に備えましょう。

    また、時には長期休みをとるなど、仕事から離れてしっかり息抜きをすることも大切です。働くという長期かつ大きなプロジェクトにおいて、十分に休憩休息をとるというのも、重要なタイムマネジメント術の1つなのです。

    ※本記事は2023年11月16日現在の情報です。

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