2023.09.07
2025.08.19
市民開発とは?業務部門社員がシステム開発!?
- 文字で構成されています。
※この記事内容は

システム開発はエンジニアだけの専門領域だと思っていませんか?
業務部門社員(しかも文系学部卒)でも難しいコードを書くことなく、
社内アプリを開発することが可能なんです。
そのキーワードは「市民開発」です。
市民開発とは「エンジニアに依頼することなくローコード・ノーコードツールを活用して
非エンジニアの一般業務社員が本格的にシステム開発を行うこと」を指します。
そしてこの市民開発は、DXへの取り組みを加速すべく、
大手自動車メーカーや保険会社も取り入れています。
ノーコード・ローコードツールとは?
プログラミングなどのソースコードを書くことなく、
アプリケーションやシステムの開発ができるサービスのことをノーコードツールと言います。
一方で、ローコードツールとは
ソースコードを書く量が最小限で開発できるツールのことです。
既存の部品を組み合わせるように作成するため、
通常より短い開発期間でシステムを作成できます。
もともとセキュリティ対策がされているツールなので、
セキュリティ対策の負担が軽くなります。
なぜ市民開発を推進する必要があるのか
1.人材不足
システム開発の需要は年々増加する一方で、
請け負うエンジニアが不足している状況です。
さらに、自社の部門がどんなニーズを持っていてどんなアプリが欲しいかを
うまく汲み取ってくれるエンジニアとなると中々出会えません。
2.セキュリティリスク対策
社外のベンダーに開発を依頼するということは、
社内の重要なデータを社外の人間に渡すことです。
セキュリティリスクの観点からも、アプリ開発は内製化した方が安全と言えます。
こちらもおすすめ>>情報セキュリティ10大脅威 今ここにある危機とは
3.希望通りのものが出来上がる
ベンダーにアプリ開発を依頼したけど、なんだか使いづらいものが納品された...
ということはよくある話です。
実際の使用者が、IT知識を得て開発した方が安価で迅速に作成することが可能です。
また、途中のシステム変更や機能追加も
柔軟に行うことができ、改善スピードが速くなるというメリットもあります。
定型業務の「少しだけ自動化」でもOK
市民開発と言っても、大がかりなアプリでなくても大丈夫です。
毎日の定型業務を、少しだけ自動化するだけという規模でも、業務の効率化になります。
例えば、
- 毎日WEBサイトの監視をして変更点を表にまとめる作業がある
- 業務の依頼・進捗状況を管理しているExcelシートがある
など手作業で行う作業を自動化するとどうでしょうか。
1日5分、30分の時間が空き、別の業務に充てることができます。
これこそがDXです。
Microsoft社のローコード・ノーコードツールは
Microsoftのローコードツールは、Power Appsです。
Power AppsはExcelなどのOfficeツールを操作する感覚で
アプリを作成することができるため、
普段Office関連のツールを使用されている方におすすめです。
PCのアプリはもちろん、スマートフォンやタブレット向けのアプリも
作成できます。
IDAでは、Power Appsで実際にアプリを作る研修を提供しています。
■お手軽WEBセミナー~スマホアプリが自分で作れるPower Apps入門(1日間)
一方で、Microsoft社のノーコードツールはPower Automateです。
部品を組み合わせるような感覚的な操作で
ローカルアプリケーションの自動化、Webアプリケーションの自動化を行うことができるツールです。
IDAのPower Automate Desktopの研修は下記になります。
DX推進にあたってアプリ開発をしたい方、
業務効率化を進めたい組織にご所属の方に特におすすめです。
多くの企業で推進されつつある「市民開発」。
御社でもはじめてみませんか?
※本記事は2025年08月19日現在の情報です。
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