2023.10.23
2024.12.05
ITパスポート合格のための効果的な勉強方法
- 文字で構成されています。
※この記事内容は
皆さんは、ITパスポートという試験をご存じでしょうか。
ITパスポートとは、ITに関する総合的基礎知識が証明できる国家試験で、
「情報処理推進機構(IPA)」という団体が提供しています。
令和4年度には24万人以上※が応募したという近年人気の高い試験です。
※参照:ITパスポート試験公式サイト 応募者データ
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/result.html
ITパスポート試験の位置づけとしては、
「ITを利活用するすべての社会人・学生を対象とした
IT・経営全般に関する総合的知識を問うための試験」
となっており、IT試験の中でも入門の試験です。
入門の試験とはいえ、試験範囲がかなり広いうえに、
経営に関する問題も出題されるため合格のためにはしっかりした勉強が必要です。
この記事を読んでいる方の中にも現在進行形で
ITパスポートの勉強をしている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ITパスポート試験の勉強において大事なことはインプットとアウトプットです。
ですが、インプット・アウトプット作業は
具体的にどのように行えば良いのか迷われる方も多いと思います。
今回はITパスポート試験の具体的な勉強方法をご紹介いたします。
1.インプットの方法紹介
参考書による学習
今はとても分かりやすい書籍がたくさん出版されています。
ですが、複数冊購入する必要はありません。
書店で実際に書籍を手に取り、
見やすい・わかりやすいと感じたものを1冊購入します。
そして、まずこのテキストを1周軽く読みましょう。
初回は用語を完全に理解しようとするのではなく、
「こんな用語があるんだな」程度の感覚で大丈夫です。
テキストを読む回数を増やしていく毎に、
「この用語は意味が分かってきたな」
「この用語は何回読んでも意味が分からないな」
といったものに分かれていきます。
わからないものについてはペンや付箋などで印をつけて
そこだけ繰り返し読んでみたり、ネットで調べたりして理解しましょう。
暗記用の赤シートなどを使用できるテキストもあるため、
それを使って用語を覚えられたかを確認するのもおすすめです。
覚える範囲は広いのですが、テキスト全体を覚えるということを意識してください。
一般的に、ITパスポートのテキストインプット学習は人によって異なりますが、
50時間~150時間かかると言われています
ご自身の習熟度によってインプット作業の期間や回数を変えてみてください。
記憶力に自信のない方は周回数を増やしたり音読をしてみても良いでしょう。
ITパスポートで出題される用語は、特に英語3文字の略語やカタカナ語が多くなっています。
覚えにくい単語でも、何回も出会う単語は覚えることができます。
「1つに集中する」ことより、「何回も出会う」ということを意識して
テキストを読んでみてください。
参考書による学習のデメリット
参考書による学習は一般的な方法であり、試験範囲を網羅的に学習できるとても良い方法です。
しかし中にはこんなデメリットもあります。
・一方通行の学習になってしまい質問ができない
参考書は通常、解説が書いてありますが、
それでも理解できない場合があります。
そういったときに、質問をする手段がありません。
ネットで用語について検索してみると、より詳しい解説が得られるかもしれません。
最近ではchatGPTに聞いてみるという手法もありますが、
人工知能には「ハルシネーション」という、もっともらしいウソが生成されることもあります。
chatGPTを全面的に信じるのは危険です。
・学習方法が単調でモチベーションが下がる
ITパスポートは学習範囲が広く、インプット作業というのはかなり単調になりがちです。
そのため、ずっと同じモチベーションを保つことが難しい場合があります。
その場合は、アウトプット作業を先に行ってしまうというのも1つの方法です。
アウトプット作業、つまり過去問題や予想問題を先に解いていくことです。
ITパスポートの問題の中には、日常や業務で使う内容も含まれています。
なので、インプットを行う前でも解けてしまう問題もあります。
もちろん初めて出会う、わからなかった問題は、
そ参考書に立ち戻ってインプット作業を行いましょう。
アウトプットとインプットの工夫をしながらモチベーションを保ちつつ
学習を行うことができます。
研修による学習
研修という形で学習する方法もあります。
研修は、
- IT初心者で独学だと知識習得に不安がある方
- 自己学習に不安がある方、モチベーションが続かない方
- ある程度学習したものの苦手な分野がある方
におすすめです。
また、全社員にITパスポートの習得を推奨しており
学習水準を高めたいという組織にもおすすめできます。
インソースデジタルアカデミーでもITパスポート試験対策研修を提供しております。
https://www.insource.co.jp/bup/bup_itpassport.html
2日間でテキスト全体の内容を網羅し
難しい用語を易しくかみ砕いたり、普段の生活や業務とつなげてたりして説明します。
各章ごとに練習問題を解き、定着度も確認ができます。
そのため自己学習よりも効率よく学習できます。
また、時間と場所を選ばずに受講できるeラーニング形式もあります。
https://www.insource.co.jp/dougahyakkaten/business_it-basic.html
独学での勉強の総復習におすすめです。
2.アウトプットの方法紹介
過去問を解く
覚えてきたかな?というタイミングで一度過去問を解いてみましょう。
過去問はITパスポートの公式サイトにてダウンロードができます。
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/questions.html
本番と同様に、120分の制限時間を設けて100問解答していきましょう。
初回は多少制限時間をオーバーしても大丈夫です。
何分オーバーしたのかを計測し、
解答するのに時間のかかった問題をメモしておきましょう。
また、きちんと根拠をもって答えるようにしましょう。
2択まで絞られて、鉛筆を転がして答えを決めて
運よく正解したとしても本番の試験のためになりません。
4個の選択肢のうち、3つは必ず間違えている箇所があります。
選択肢の文章のどこが間違えているのか、バツをつけながら答えましょう。
全100問を解いて答え合わせをしたら、何割正解したかを算出します。
合格基準は、全体で6割、3つの分野でそれぞれ3割以上正解していれば合格です。
初回は合格点に達しなくても気にすることはありません。
過去問を解く作業で一番大事なのが、解き直しです。
答えだけを見るのではなく必ず解説を読み、
さらに、勘違いしてしまった他の用語についても確認し、
次に似た問題が出た際に間違えないようにしましょう。
インプット作業で使ったテキストの該当箇所に付箋を付けて
後からテキストを見返したときに重点的に復習ができるようにすると、
復習の際の時間短縮になりおすすめです。
正答率を上げるには、テキストについている予想問題を解いたり、
過去問の選択肢に出てきた用語をしっかり確認したりすることで実現できます。
予想問題集を活用しても良いですね。
過去問アプリ・サイトを使用する
スマートフォンやPCでアウトプット作業を行うこともできます。
スマートフォンのアプリやサイトを使うと、
移動中などのすきま時間に問題を解くことができるので
時間を有効に使うことができます。
問題の解答と共に解説も読めるサイトもあるので、ぜひ活用しましょう。
また、ITパスポートの公式サイトには、
「CBT疑似体験ソフトウェア」が公開されています。
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/guidance/trial_examapp.html
こちらはPCでしか利用することができませんが、
ITパスポートの試験会場で操作する受験画面を
体験しながら公開問題を解くことができます。
問題と操作画面に慣れることができるので、
試験当日も戸惑うことなく挑むことができるでしょう。
3.試験直前の勉強方法について
試験直前の勉強方法は、過去問を解くか、テキストを読むか迷います。
問題を解くことに慣れていることも重要です。
用語を忘れることなく覚えていることも重要です。
合格した人の傾向によると、テキストを周回している方が多いそうです。
試験直前の勉強方法は、過去問で間違えた問題を繰り返し読むことをおすすめします。
4.ここまでのまとめ
- インプット:範囲全体を周回する
- アウトプット:選択肢すべて根拠をもって答える
- 試験直前は間違えたところを中心にインプット
皆様のITパスポート試験合格をお祈りしております。
※本記事は2024年12月05日現在の情報です。
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