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2024.05.17

2024.12.05

DX推進に役立つ資格特集①~話題のDX推進パスポートをご紹介!

※この記事内容は

文字で構成されています。
DX推進に役立つ資格特集①~話題のDX推進パスポートをご紹介!

迫りくる2025年の崖を乗り切るには

近年、DX化の推進に伴い、紙の書類や印鑑の需要は減少傾向にあり、デジタル決済や生体認証などのIT技術を用いたシステムへの移行が進んでいます。しかし、多くの企業において、2025年の崖と呼ばれる既存ITシステムの老朽化・肥大化問題が依然として課題となっており、新たなビジネスモデルへの対応が困難な状況が続いていると言えます。

デジタル化が進むこれからの情報社会を生き抜くには何を学ぶべきか?今回の記事では、デジタルリテラシー協議会が定義している『Di-Lite(ディーライト)』と呼ばれるデジタル時代を生きるのに必要な共通リテラシーと『DX推進パスポート』の詳細についてまとめてみました。

2025年の崖とDX推進の展望
DX推進に役立つ資格特集①~話題のDX推進パスポートをご紹介! ★現在の記事
DX推進に役立つ資格特集②~組織のDX担当者におすすめの資格   

Di-Lite(ディーライト)とは~今学ぶべきデジタルリテラシー範囲について

Di-Liteとは?~デジタルリテラシー範囲を知ろう
参照:デジタルリテラシー協議会 『Di-Lite領域について』
公式サイト:https://www.dilite.jp/

2021年に官民連携の会議体として設立したデジタルリテラシー協議会では、ビジネスに関わるすべての人がデジタルを使いこなせる人材になることを目指し、その学習の入り口として「Di-Lite」という共通デジタルリテラシーを整備しました。

Di-Liteは、「IT・ソフトウェア領域」、「数理・データサイエンス領域」、「AI・ディープラーニング領域」の3領域をDX時代のビジネスにおける学習の土台と定義しています。そして学習すべき範囲として、「ITパスポート試験」「データサイエンティスト検定™リテラシーレベル」「G検定」の3つの試験範囲を推奨しています。

①ITパスポート試験

ITパスポート試験は、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。AI、ビッグデータ、IoTなどの新しいデジタル技術や手法だけなく、経営全般からプロジェクトマネジメントまで、幅広い分野の総合的知識を問われる試験となります。

公式サイト:
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
受験方法:
CBT方式・会場受験
受験料:
7,500円(税込)※2024年4月時点の価格です。
対象者:
ITを利活用するすべての社会人、これから社会人となる学生
試験範囲:
ストラテジ系(企業と法務、経営戦略、システム戦略)、マネジメント系(開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント)、テクノロジ系(基礎理論、コンピューターシステム、技術要素)
活用方法:
①ITツールを活用した自動化や情報共有の仕組みの構築
②組織内でのキャリアアップ
③内定者や新人へのIT教育

ITパスポート合格のための効果的な勉強方法

②データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル

データサイエンティスト検定™ リテラシーレベルの試験(DS検定®★)は、データサイエンティストに必要なデータサイエンス力・データエンジニアリング力・ビジネス力について、見習いレベルの実務能力や知識の証明に加え、数理・データサイエンス・AI教育のリテラシーレベルの実力を有していることを証明することができる試験です。

公式サイト:
https://www.datascientist.or.jp/dscertification/
受験方法:
CBT方式・会場受験
受験料:
一般:11,000円(税込)
学生:5,500円(税込)※2024年4月時点の価格です。
対象者:
データ活用やAIについて初めて学ぶ方
将来データサイエンティストとして活躍したい方
試験範囲:
データサイエンス力(基礎数学、基礎統計、機械学習)
データエンジニアリング力(データ処理、SQL、基礎プログラミング)
ビジネス力(AI・データを取り巻く法律・倫理、論理的思考)
活用方法:
①アクセス解説ツールを使って抽出したデータをもとに、Excelや Access 等を用いて目的・テーマに応じたグラフを作成
②顧客データ分析に基づいた商品開発、キャンペーン企画、顧客ターゲティングなどに活用

ChatGPTで本格データ分析!~事例①:A/Bテストの効果比較
ChatGPTで本格データ分析!~事例②:データ同士の関連性を分析して予測

③G検定(ジェネラリスト検定)

G検定は、ディープラーニングをはじめとする最新技術のデジタルリテラシーを習得するためのジェネラリスト向けの試験です。試験はDXリテラシーを学べるだけでなく、AI活用のために必要な技術的な手法やビジネス活用のための基礎知識を習得できる内容となっています。

公式サイト:
https://www.jdla.org/certificate/general/
受験方法:
オンライン受験(自宅からの受験も可能)
受験料:
一般:13,200円(税込)
学生:5,500円(税込)※2024年4月時点の価格です。
対象者:
AI・ディープラーニングについて基本的な概念や構造を知りたい方
AIエンジニアになるための最初の一歩を踏み出したい方
試験範囲:
人工知能(AI)、機械学習、ディープラーニング、数理・統計
活用方法:
①組織内でのAIを活用した商品やサービスの立案
②コンサルタントとしてAI・ディープラーニングの導入支援

加速する売り手市場!?AI人材とは

DX推進パスポートとは~DX推進人材に必要なスキル

IPAが「DX推進パスポート」デジタルバッジの発行を開始
参照:デジタルリテラシー協議会 『DX推進パスポートとは?』
公式サイト:https://www.dilite.jp/passport

デジタルリテラシー協議会は、DX推進人材(DX推進パスポート取得者)「DX推進を行う職場において、チームの一員として作業を担当する人。DXを推進するプロフェッショナル人材となるために必要な基本的スキルを有する」と定義し、Di-Liteをすべてのビジネスパーソンが備えるべき共通デジタルリテラシーとして定めています。

2024年1月に、「ITパスポート試験」「データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル」「G検定」の3試験を活用したDi-Liteスキルの獲得を推奨するために「DX推進パスポート」が誕生しました。

デジタルバッジの発行について

DX推進パスポートのデジタルバッジの発行について
参照:デジタルリテラシー協議会 『3試験の合格数に応じた7種類のデジタルバッジ』

3つの試験の内の1つでも試験に合格すれば「DX推進パスポート1」、2つの試験に合格すれば「DX推進パスポート2」、3つ全ての試験に合格すると「DX推進パスポート3」というバッジが付与されます。デジタルバッジの発行を受けることで、DX推進パスポート所有者として認められ、自身のスキルや市場価値を証明することができます。

また、組織においてもDX推進パスポートを取得した社員を可視化することで、社内のデジタルスキルの状況を把握し、デジタル人材戦略の立案が容易になります。

DX推進パスポートの注意点

DX推進パスポートの取得する際の注意点があるので解説します。

DX推進パスポートは各試験の合格を公的に証明するものではない

DX推進パスポートは、各試験の合格を公的に証明するものではありません。第三者から公的な証明を求められることがあった場合は、各試験の運営元が発行している合格証書やデジタルバッジ等を提示するようにしなければなりません。

ITパスポート試験はは2021年4月以降の合格者が対象

ITパスポート試験に関しては、2021年4月以降の試験を受験し、合格された方が対象になります。2021年4月以前のITパスポート試験に合格した方は対象外となりますのでご注意ください。

試験合格時のメールアドレスについて

デジタルバッジは1つのメールアドレスにつき、1つのウォレット(バッジを格納する箱)が発行され、そこにデジタル証明された各バッジが表示される仕組みになります。特にデータサイエンティスト検定™、G検を合格時にそれぞれ違うメールアドレスで登録してしまうと、2つのウォレットを保持してしまうことになってしまうので注意しましょう。

DX推進人材を目指そう!

今回の記事では、ビジネスパーソンが備えておくべき共通デジタルリテラシーについてご紹介しました。デジタル化の波は今後さらに加速していくことが予想されていますので、既存のITの知識だけでなく、データサイエンスやAI・ディープラーニングなどの新しいスキルや知識を積極的に身につけていきましょう。

次回の記事では、組織内でDX推進に関わる方向けのおすすめの資格についてご紹介します。

DX推進に役立つ資格特集②~組織のDX担当者におすすめの資格   

※本記事は2024年12月05日現在の情報です。

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